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    WHOOSH: Wheels of Speed

    今年のSPECIALIZEDはManual for Speedと協力し、「ホイールズ・オブ・スピード(通称WOOSH)」と呼ぶプロジェクトでRHC(レッド・フック・クリテリウム)シリーズに参戦します。今年は去年よりもチーム規模が拡大し、しかもアルド・イレシッチが戻ってきます。そのうえ新しいカスタマイズバイクのラインナップが登場し、われわれの期待以上にチームの戦闘力が深化しています。さあ、準備はいいですか? 今季はスピードシーズンになりますよ!

    Red Hook Crit

    Barcelona: Epilogue

    レッド・フック・クリテリウムの第3ラウンドが終了しました。今回、チーム・SPECIALIZED×ロケット・エスプレッソが向かったのはバルセロナ。もちろん、マニュアル・フォー・スピードも一歩あとから、カメラを先頭にして続きます。主観的立場から記事を書くことを身上とする記者たちがバルセロナの出来事をどういうふうに表現したかを、以下の文章で読み取って下さい。そう、チームSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソがバルセロナの決勝レースのスタート位置についた時点では、星のめぐりあわせは良い並びになっているように見えました。4人のライダーは全員予選で力強い走りを見せて決勝に進出していました。今日は自分たちのチームが主役のレースにしてやるという気分がみなぎっていました。アレック・ブリッグスとシュテファン・シェーファーは1回目の予選を2位と3位で楽々通過し、グランドフィナーレまでに脚を休める時間を十分に取ることができました。2回目の予選ではエイモンがエイモンらしい走りで1位を獲得。決勝戦へ向けて挑戦状を叩きつけた格好です。4人目は? アルドが戻ってきました。彼は復帰してバルセロナを走ったのです。彼のフォームやおどけた仕草が何かを示しているとすれば、彼はブルックリンこのかた胸が躍るチャンスがなかったのでしょう。しかし「スピードの神様」には確信が必要だったようで、彼をテストすることに決めたのです。予選でフルスピード走行をしている最中に、アルドのチェーンが脱落しました。減速のしようもなく、彼は近くの障壁に突っ込みました。幸いにも彼にはネコのような反射神経と素早い身のこなしがあったので、完璧な前宙返りをしながら優雅に障壁を越え、両足で着地することができました。ウェイクボードの経験が役に立ったということでしょうか? ブルックリンで獲得したポイントによってラストチャンス予選に出場できた彼は、スピードの神様のご機嫌をうまく取ることに成功し、観客の期待を裏切らずに勝利をもぎとりました。

    ファイナルへ向けて男子チームが準備している間に、カルラ・ナフリーアがスターティンググリッドにつきました。予選8位という成績には不満だった彼女は、瞳の中に炎を燃え立たせてスタートしました。今年のバルセロナはコースが変更され、前よりかなりテクニカルになっています。決勝レースを走るライダーたちは、依然としてこの新しいレイアウトに合わせた走りを探す努力を続けていました。コーナーが多いということは、レーサーはいつどのように力を入れてこぐかを慎重かつ賢明に考えなければならないということです。勝利のチャンスをつかむには、パックの先頭に近い位置をキープする必要があります。しかし、ヘビのように蛇行するコースによってプロトンは締め付けられたり膨らんだりし、レースが進むにつれて選手たちがパックの中で前へ行くのがどんどん難しくなっていきました。不幸にもカルラはこのコースの犠牲になり、力強く走ったにもかかわらず運に恵まれずに10位でフィニッシュしました。同胞のスペイン人の温かい声援に応えての、精いっぱいの結果でした。たいていの人から見れば、レッド・フックでの10位は「夢がかなった」ことになりますが、カルラにとっては負けん気の炎に油を注いだだけです。彼女が目指したのは表彰台の一番高いところだったのですから。次のミラノのレースは間違いなく熱い勝負になるでしょう。

    男子のレースはアタックに次ぐアタック、またアタック、さらにアタックという非常に激しい展開となりましたが、チームSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソは着実に集団についていきました。連続アタックにより決勝は終始速いペースで進み、地中海から吹く風が難度をさらに上げます。周回を重ねるにつれてライダーには疲労がたまり、火災を起こした船から船員がバラバラと逃げ出すように、力尽きて集団から脱落するライダーが出てきました。残り4周のところでチームSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソは集団の先頭に並んでペースをコントロールし、アレック・ブリッグスに勝利のチャンスをつかませようとしていました。しかし、運命の星の配置は乱れてしまっていました。最初にアルドが脱落し、完全にエネルギー切れでレースからおいていかれてしまいました。彼はついに日頃のジムの練習の効果を理解したでしょうか? それから2周ほどでシェーファーが転倒し、集団が崩れます。

    それでもアレックは先頭グループで最後の1周に突入しました。表彰台に乗るのはほとんど確実と思われたところで、彼は一か八か優勝を狙って賭けに出ます。しかし目論見通りにはいきませんでした。インサイドのラインを取ろうと激しく攻めた彼は最後のコーナーでやり過ぎてしまい、前輪がふっとんでなくなり、それとともに表彰台も消えたのです。混乱するフィールドの中、エイモンは散乱するバイクとライダーたちをよけてフィニッシュし、なんとか10位に入りました。

    チームが期待していた成績ではありませんでしたが、それでもチームはトラックで全力を出し、彼らに落ち度はありませんでした。レースが終わればパーティーが始まります。バルセロナのパーティーのやり方ときたら! バルサ、ウィーラブユー。絶対に来年また会いに行くよ!

    Red Hook Crit

    Barcelona: Preview

    SPECIALIZED/ロケット・エスプレッソのレッド・フック・クリット・チームが思い描くバルセロナは、晩夏の暖かい光にあふれた街に違いありません。ロンドンでの雨降りレースの記憶を葬り去るために、晴れの日を期待するのは当然です。ロンドンでは、スピードに乗ってかなりのリードを保ちながら先頭を走っていたエイモン・ルーカスが、濡れて滑る路面の餌食になったのですから。彼がスペインで雪辱を期しているのは間違いありませんし、彼のソーシャルメディアのフィードから判断すると、エイモンのスピードは疑いなく上がっています。

    とはいえ、ロンドンのレースにいいことがなかったわけではありません。地元のヒーロー、アレック・ブリッグスが3位となって表彰台に立ち、チームメートのシュテファン・シェーファーに次ぐ総合7位に浮上しました。以来アレックはイングランドでいくつかのロードレースに参加し、マウンテンバイクにも乗っています。スペインのレースでは間違いなくこうしたクロスのトレーニングが役立つでしょう。

    シュテファンについていえば、残念ながら、ブルックリンでの勝利の余勢を駆ってロンドンに乗り込んだ彼にとって、総合6位という位置は願っていたものとは違います。ロンドンの決勝でのマシントラブルのせいで、総合優勝争いに加わるのはかなり難しくなりました。望みが完全に絶たれたわけではありませんが、シュテファンがシリーズ優勝の栄冠を手にするには幸運の女神のご加護を取り戻すことが必要でしょう。はっきりしているのは、シェーファーがこのところバルセロナへ向けた準備としてデルニー〔ペーサーとして使われるエンジン付き自転車〕の後ろについて高速走行練習をしていることです。

    マドリード出身のカルラ・ナフリーアにとって、正確にはバルセロナは地元ではありませんが、母国で表彰台の一番高いところに立つ以上の喜びはありません。それに、マドリードとバルセロナの両都市は強烈なライバル関係にありますから、バルセロナ出身選手に勝てば、彼女は天にも昇る気持ちになるに違いありません。チームに加入したばかりの彼女は、ロンドンでは非常にいいレースをしていたにもかかわらず、滑る路面で転倒して表彰台を逃しています。

    チームリーダーのアルド・イレシッチはロンドンのレースを欠場しており、スペインでのRHCに参加できるかどうかはまだ不明です。もし彼が復帰したら、今度こそ表彰台の一番上に立つでしょうか? その時が来るまで、答えは誰にもわかりません。

    今年、ライダーは新しいコースレイアウトを攻略しなければなりません。新コースはタイトでくねくねしており、9ヵ所のコーナーがありますから、勝利を手にするには(それ以前に、無事にゴールするだけでも)スピードの予測と力の制御、高いレベルで走りの流れを維持する能力が非常に重要になります。ここまでの2レースで、チームの男子選手たちは良好な連携を取ってどんな不運もはねのけられることを示してきました。SPECIALIZED/ロケット・エスプレッソは十分に表彰台を狙える立場にいます。カルラの方は、母国でのレースというモチベーションと意気込みが、表彰台の一番上を目指す追い風になるに違いありません。

    バルセロナの中心部の海岸沿いにある有名なパルク・デル・フォルム(フォルム公園)に向けて、すべての準備が整えられていきます。ライダーもスタッフもファンも、バルセロナの名高いビーチ、ナイトクラブ、バー、そして時間が許せば文化施設を存分に利用できることでしょう。ひとつ確かなことは、バルセロナでは絶対にすばらしい時が過ごせるということです。

    象徴的な一連のBMWアート・カーと、そこで表現されたアートとスピードの融合――特にアンディ・ウォーホルとジェフ・クーンズの作品――にインスピレーションを得て、バフィントンは新しいデザインを創出しました。「ウォーホルは36分で車1台に絵を描いたといいます。彼は注意を怠らなかったけれど、注意しすぎることもありませんでした」。ウォーホルが思慮深さと考え過ぎの中間を軽やかに歩いたやり方がディランを触発し、また締め切りが迫っていたことも手伝って、彼はウォーホルの考え方を指針として採用しました。ムードボードを作って検討するなかで、彼は同じ7色が繰り返し出てくることに気付きました。「その全部を使いたいと思いました」とバフィントンは言います。「ただ、それじゃ色が多すぎる、特に製造が大変だ、というフィードバックが繰り返し来ました。それでもこれがいいんだと信念を持っていましたし、時にはあらかじめ尋ねたりせずにエイッとやってしまい、終わってから、みんなにとってもこれは必要だったと言うことも必要です」。バフィントンは直感に導かれて、多色のグラフィックを生産現場で再現できるようにする方法を工夫しました。基本デザインが出来上がると、彼はそのグラフィックを多種多様なアクセサリーやエキップメントに適用しはじめました。どの製品の場合もそれぞれにデザイン上の困難がありました。彼は長時間仕事に打ち込み、デザインスタジオに泊まり込み、何度か徹夜さえしました。それは報われたでしょうか? いろいろな製品ごとにタイムラインが違うため、最終的な結果を見るまでに、バフィントンは不安な何ヵ月かを過ごさなければなりませんでした。彼は一見すると動じることなく、「気持ちがいいことなら、やってみる」という哲学を信奉していました。出てきた結果は、彼の期待を裏切りませんでした。今度は、SPECIALIZED/ロケット・エスプレッソ・チームが彼のデザインした製品を表彰台の一番上に乗せる番です。

    Red Hook Crit

    London: Epilogue

    われわれはレッド・フック・クリットでのSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソを取材するためにマニュアル・フォー・スピードをロンドンに送り込みました。記者たちの目を通して書かれたのが以下の文章です。フィックストギアの自転車に乗り、死に物狂いのレーサーが揃った集団の中に混じって都会の道路を激走するレースは非常に難度が高く、恐ろしく厳しく、まったくイカレています。そんなレースをうまく切り抜けて最初にゴールするには、カミソリの刃の上を走るようなライドをしなければなりません。カミソリの刃は、カミソリの刃以外の何ものでもありません。鋭く、薄く、ちょっとでも滑ったり計算違いをしたりすれば、悲惨な結果が待っています。

    残念ながら、ロンドンの夏は霧雨から土砂降りまでの雨降りに悩まされます。アルビオンの嵐の神々はレッド・フック・クリットのレース日程など気にも留めません。今年のレースはスタートからフィニッシュまでびしょぬれで、ロンドンのすり減った道路は氷のように滑りやすくなり、カミソリの刃はさらに走りにくさを増していました。

    女子決勝では、SPECIALIZED×ロケット・エスプレッソの新メンバー、カルラ・ナフリーア・デ・ミゲルが実力を見せ、10位以内に入れる位置につけていましたが、彼女の身体は最後の1周で濡れたコンクリートに叩きつけられ、それとともに夢はついえてしまいました。カルラはひるむことなく決然と次のバルセロナに照準を合わせ、母国の観衆に囲まれて表彰台の一番上に立つことを目指しています。

    男子レースの時間にも、天候は回復しませんでした。ブルックリンの勝者でレッド・フック・クリットシリーズの総合トップを走るシュテファン・シェーファーは早い段階でパンクに見舞われ、2勝目の可能性がなくなりました。エイモン・ルーカスは抜かりなく先頭でレースを引っ張り、早いテンポで走ってパックの残りの選手を消耗させます。エイモンが後退する頃、地元出身のヒーロー、アレック・ブリッグス――ロンドンの獅子――は優勝を狙って戦略的にボックス内で位置取りをしていました。彼がスピードに乗り、ホームタウンからエネルギーをもらっているのは誰の目にも明らかでしたが、その時になんと彼もまたタイヤのパンクに見舞われたのです。幸い、アレックはすぐに交換を終えたので大きなダメージなくレースに復帰しました。

    雨は容赦なく降り、残り15周という時点で再び不運が襲いかかりました。エイモンがクラッシュに巻き込まれ、地面に叩きつけられます。片方の目尻から出血した彼は、どこから見ても強烈な左フックを食らったボクサーそのもの。しかし彼は転んだ次の瞬間には立ち上がり、サドルにまたがって再びレースに加わりました。残念ながら、エイモンは最後の1周でチャージを仕掛けてきたプロトンにあらがうことはできませんでした。3位までに入れませんでしたが、彼の獅子奮迅の活躍が見過ごされることはなく、「最大の敵対者」賞のジャージを授与されてロンドンのレースを終えたのでした。

    一方、アレックはパックの中で位置を上げ、(ゴールの200メートル手前を示す)ホワイトフラッグが振られた時には射程圏内にいました。レッド・フックのベテランレーサーならではの抜群の判断力と観客の声援に押されてスプリント勝負でフィニッシュラインに飛び込んだアレックは、昨年のシリーズ総合王者を抑えて3位に入り、これまでで最高の決勝成績をあげて表彰台に上りました。すばらしい! 今回のロンドンは非常に困難なレースで、チームはさまざまなマシントラブルやクラッシュやパンクや不運に見舞われました。そんな条件でもアレックが3位になりエイモンが「最大の敵対者」賞のジャージを手にしたのは、SPECIALIZED×ロケット・エスプレッソの地力と粘り強さの証拠です。クルーはすでに陽光にあふれ乾燥したスペインの気候を心待ちにし、バルセロナの表彰台に向けて期待を膨らませています。

    Red Hook Crit

    London: Preview

    レッド・フック・クリテリウムの第2ラウンドが近づいてきました。今回チームSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソはロンドンへ向かいます。もちろん、マニュアル・フォー・スピードも一歩後ろから続き、主観が山ほど込められたレポートをお届けします。開催が近づくロンドンのレースについて、マニュアル・フォー・スピードの“ゴンゾー・ジャーナリスト”たちが何を書くのか、楽しんでお読み下さい。2ヵ月近い間を置いて、レッド・フック・クリット(RHC)シリーズがまた開催されます。今度のレースでは、マッドマックスとF1とローラーゲームとグラストンベリー・レース/パーティー/イベントが一緒になったような催しがロンドンのグリニッジ半島を爆走します。その昔この半島の岸には、海賊になりたがる人間への警告として、檻に入れた海賊が吊るされていました。RHCという禁じ手なしの過激なストリートバトルがこの町にやってくるということは、“無鉄砲な者たちへの警告の檻”がずいぶん前に忘れ去られてしまったことは明らかです。熾烈な競い合いとスリルと、もちろん戦利品――賞金――への期待が膨らみます。

    このバトルに、SPECIALIZED×ロケット・エスプレッソという名の立派な船が参戦します。船員たちは十分準備ができており、ロンドンの観客の目を奪うための十分なパワーを蓄えています。彼らはブルックリンでの成功をさらに望ましい形で再現できるのではという期待を抱いて襲来し、古きアルビオンで行われる最も重要なフィックストギア・レースに大砲の照準を合わせています。

    チームリーダーのアルド・イレシッチは2016年にロンドンのこのコースでラップレコードを記録しました。何度も表彰台に上った経験がある彼も、優勝という狭き門を狙っています。ロンドンは彼に微笑むでしょうか? アルドとともにロンドンに入るのは、チームの若き筋肉、エイモン・ルーカス。ふたりとも、アメリカで最もレベルの高いクリテリウムで長いレースを戦った後で、ビーストモードになっています。レッド・フック・ブルックリンの勝者シュテファン・シェーファーは、およそ目立ちたがりやではないことで知られています。しかし、すでに栄冠をひとつ手にしている以上、この物静かなドイツ人が次のひとつを狙っているのは間違いないでしょう。

    決勝の成績がどうなるにせよ、鮮烈な色彩で飾られたAllezに乗るこのチームは強いインパクトを与えるに違いありません。骸骨の下に交差した骨が描かれた海賊旗のことは忘れましょう。鮮やかで斬新な色使いのバイクは、プロトンの他の選手を震え上がらせるに十分です。止まっている時でさえ速そうに見えるこのバイクのおかげで、チームは疑いなくライバルたちに対して心理的に優位に立っています。未来の予言はできませんが、チームのレーサーたちがロンドンの表彰台に立つところをわれわれが目にするチャンスは十分にあると確信しています。

    Red Hook Crit

    Brooklyn: Epilogue

    今年はレッド・フック・クリット・ブルックリンの10周年にあたり、賞金はこれまでになく引き上げられています。10年間にこのレースの名声は急上昇し、競技自体もそれに呼応して、レースはどんどんプロフェッショナルになり、レーサーたちの入れ込みようも高まり、競争のペースはどんどん速くなってきました。2017年、レッド・フック・クリット(RHC)シリーズはブルックリン、ロンドン、バルセロナ、ミラノで開催されます。人口の密集した大都会を舞台に、1日で予選と決勝レースをこなすというスタイルも、広く人気のあるフォーマットになりました。1回目の予選から決勝までレースコースの沿道を埋める群集は、レースが成功している証です。10周年の派手な宣伝と、当日は好天に恵まれるという天気予報を考え合わせれば、今年の派手な熱狂ぶりは当然のことでした。SPECIALIZED×ロケット・エスプレッソの4人のギャング――アルド、エイモン、シュテファン、アレック――の参戦は、ただでさえ明るく燃えていたレースの炎にジェット燃料を注いだようなものです。彼らはこのイベントをまったく新しいレベルに引き上げました。このチームはまさに超絶集団で、栄冠に次ぐ栄冠を手にしたのです。2016年だけでもアルドが総合2位、シュテファンがミラノで優勝、アレックは余裕で総合10位以内に入っています。ブルックリンはエイモンにとって初めてのレッド・フック・クリットでしたが、この新人はまったく臆することがありませんでした。彼はここ数年世界各地のクリテリウムやロードレースを転戦してきましたから。チームが週末に成功を収めることへの期待は大きく、そして彼らは実際に成し遂げました。ディラン・バフィントンのデザインになる斬新なグラフィックで仕上げられたゴージャスなAllez Sprintバイクに乗ってレースを走るSPECIALIZED×ロケット・エスプレッソ・チームは、戦いにふさわしい格好で狩りに繰り出したのです。

    アレックとアルドはそれぞれの予選に圧倒的な強さで勝ちました。エイモンとシュテファンは予選でクラッシュとメカニックトラブルに見舞われましたが、敗者復活予選で1位と2位になります。チーム全員の決勝進出で、チームテントは大いに盛り上がりました。決勝の前半には、フィールドのいたるところでチーム同士がフェイントとジャブの応酬をする競り合いが見られました。しかしレース中盤にコリン・ストリックランドがアタックを仕掛けると、シュテファンはその後ろにぴったりつけ、単騎での抜け駆けを許しません。アルド、アレック、エイモンはシュテファンを信頼して先を任せ、他の選手が前へ出ようとする動きをことごとく抑え込みました。その間、先頭ではストリックランドとシェーファーがペースを上げ、後続集団との間にかなりの差をつけて、フィニッシュを目指す一騎打ちの勝負を繰り広げていました。ところが残り5周でクラッシュがあり、コース上を片付けるためにレースは一旦停止になりました。たまたまクラッシュに巻き込まれたアルドはその間にピットへ駆け込んで新しいホイールを手に入れ、ハンドルバーを元通りにはめ込み、それを見ていた観客の大喝采を受けてビールを浴びせかけられました。

    レースが再開されると、中断時のリードを再現するためにシュテファンとコリンが最初にスタートし、再び1対1の優勝争いが始まりました。残り1周でコリンがアタックし、シェーファーは落ち着いて対応。残り半周で反撃に出たシェーファーがストリックランドを振り切り、ブルックリンのチェッカーフラッグを受けました。アルドは血まみれ、ビールまみれで満面の笑顔を浮かべながら3位でフィニッシュ。アレックは序盤ですこぶるいい走りをしましたし、エイモンはレースの間じゅう全力でくらいついていました。チームが一体となって完璧に仕事をしたのです。なんともすばらしいレースでした!

    Red Hook Crit x WHOOSH x Team Specialized/Rocket Espresso

    レッド・フック・クリテリウム(RHC)シリーズは、プロのロードサイクリングの未来の姿を“まさに今”覗ける場所です。なぜって? RHCは非常に特化した条件の国際レースシリーズで、あらゆる自転車レースのなかで最高に純粋で荒削りで最もエキサイティングなスピード勝負を見せてくれるからです。このレースには、NASCARの要素と、プロのロデオの要素と、ファイトクラブの要素と、『フライデー・ナイト・ライツ』〔小さな町がフットボールに熱狂するH・ビッシンガーの小説、およびその映画(日本語タイトルは『プライド 栄光への絆』)、テレビシリーズ〕の要素と、現代版剣闘士の要素が全部含まれているうえ、とにかく徹底してスピード至上です! アメリカでもまだ伝統的なロードサイクリングが人気の主流を保っていますが、レッド・フック・クリテリウムへの熱狂は急速に高まっており、従来のサイクリングファンやスポーツファンに加えて、その友人や家族、その他大勢、ごく普通の一般人にまで関心の輪が広がっています。クリテリウムレーシングはアメリカではこれまでも人気でしたが、最近までは、国際的に“輸出”されて多くの注目を集める競技ではありませんでした。それを変えたのが、レッド・フック・クリテリウムの先端的で進歩的なレースプロモーションアプローチと、特殊な条件に特化したレーシングフォーマットです。これによって、いまやクリテリウムレーシングに対する世界中のファンの見方が変わりつつあります。RHCは、世界のファンの情熱をクリテリウムレーシングに引きつけたのです。

    Specialized / Rocket Espresso

    Whoosh Design Process

    良いデザインを生み出すのは容易ではありません。何かが製造される時、その前にデザインがあります。毎日、一日中、大量の設計があふれて、絶えず批判的な批評が加えられています。われわれの大部分はそうした批評を受け取って取り込むだけですが、何かについて判断を求められた時には、経験がわれわれに批評能力を与えてくれます。そして、設計者はその意見を意識せざるをえません。マーク・トウェインが言ったように、「意見を聞くに値する批評家は大衆だけ」です。しかし大衆自身がデザインをするわけにはいきません。委員会方式で創造するなんて絶望的です。だから、デザイナーになるということは、圧倒的な批評を前にして自らの主張を通すということです。成功を収めるには、批評の猛攻に耐えられるくらい厚い面の皮と、批評の価値を認められるだけの謙虚さの両方が必要です。ディラン・バフィントンは、修業時代はこのバランスを見つけることに時間を費やしたんだと考えて前向きにとらえているそうです。

    2016年にSPECIALIZEDは、レッド・フック・クリット・シリーズを戦う2人のライダーのために4種類のカスタムペイントを創造しました。2017年を迎えるにあたり、レッド・フック・チームのライダーは5人に増えましたが、彼らの自転車は1種類の統一デザインにすることになりました。この決定が下されると、SPECIALIZEDの社内デザイングループは、前年の経験を土台にして2017年へ向けた一連の指針を作ろうとしました。彼らの意図はすばらしかったのですが、世界はめまぐるしく動き、いろいろな問題が出ては注意を奪い、割り込んできます。デザインチームがふと気が付くと、デザインの締め切りは目の前に迫っていました。

    そこで志願したのがSPECIALIZEDチームの新人、ディラン・バフィントンでした。彼の使命は、SPECIALIZED/ロケット・エスプレッソのレッド・フック・クリテリウム・チームの5人のライダーのために包括的なグラフィックパッケージを――つまり、バイク、シューズ、ヘルメット、キット、その他のアクセサリーで構成される統一的な見た目を――生み出すことでした。そのデザインは、レッド・フック・クリット・シリーズのスピードと興奮を表現していなければなりません。このスタイルのレースが古いパラダイムを打ち砕くことや、レースの独特な構成が自転車レースの未来を開拓し前進させることをイメージできるデザインにする必要もありました。しかも、消費者向け市場で受け入れられるようにその概念を伝えねばなりません。1回限りの特別デザインではなく、一般市場向けに商品展開ができて、大衆の嗜好にアピールしなければならなかったのです。そのうえ、期限まで2週間しかありませんでした。

    象徴的な一連のBMWアート・カーと、そこで表現されたアートとスピードの融合――特にアンディ・ウォーホルとジェフ・クーンズの作品――にインスピレーションを得て、バフィントンは新しいデザインを創出しました。「ウォーホルは36分で車1台に絵を描いたといいます。彼は注意を怠らなかったけれど、注意しすぎることもありませんでした」。ウォーホルが思慮深さと考え過ぎの中間を軽やかに歩いたやり方がディランを触発し、また締め切りが迫っていたことも手伝って、彼はウォーホルの考え方を指針として採用しました。ムードボードを作って検討するなかで、彼は同じ7色が繰り返し出てくることに気付きました。「その全部を使いたいと思いました」とバフィントンは言います。「ただ、それじゃ色が多すぎる、特に製造が大変だ、というフィードバックが繰り返し来ました。それでもこれがいいんだと信念を持っていましたし、時にはあらかじめ尋ねたりせずにエイッとやってしまい、終わってから、みんなにとってもこれは必要だったと言うことも必要です」。バフィントンは直感に導かれて、多色のグラフィックを生産現場で再現できるようにする方法を工夫しました。基本デザインが出来上がると、彼はそのグラフィックを多種多様なアクセサリーやエキップメントに適用しはじめました。どの製品の場合もそれぞれにデザイン上の困難がありました。彼は長時間仕事に打ち込み、デザインスタジオに泊まり込み、何度か徹夜さえしました。それは報われたでしょうか? いろいろな製品ごとにタイムラインが違うため、最終的な結果を見るまでに、バフィントンは不安な何ヵ月かを過ごさなければなりませんでした。彼は一見すると動じることなく、「気持ちがいいことなら、やってみる」という哲学を信奉していました。出てきた結果は、彼の期待を裏切りませんでした。今度は、SPECIALIZED/ロケット・エスプレッソ・チームが彼のデザインした製品を表彰台の一番上に乗せる番です。

    Specialized / Rocket Espresso

    Hello, Allez Sprint

    スピーディー、パワフル、そして爆発的な展開が繰り広げられるスプリントで、スペシャライズド/ロケット・エスプレッソチームがAllez Sprintに乗るのには理由があります。これが容赦のない究極のレースバイクだからです。したがって、あなたが「アルミバイクは昔のもの」と、伏し目がちにもはっきりと言い切るのなら、このバイクがあなたの手元に届くことはないでしょう。それも、絶対に。

    D'Aluisio Smartweld Bottom Bracket

    2枚の形成済みの金属板をロウ付けして1つの中空セクションにしたこのボトムブラケットは、素材量を減らして軽量化に貢献します。一方、その構造の形状を最大限に活用することで、ペダリング効率が向上。また、それぞれの金属板を低温でロウ付けすることで、耐久性も高まります。これがAllez Sprintのパフォーマンスを支える大黒柱であり、このバイクにしか搭載されていない特徴なのです。

    D'Aluisio Smartweld Head Tube

    互いが完璧に組み合うハイドロフォーム加工が施されたトップチューブ、ヘッドチューブ、ダウンチューブは、フロントエンドの正確さをアルミバイクの過去最高レベルにまで高める、驚異的な強度を誇る溶接を可能にします。

    Rider-First Engineered™ Forks

    プロツアー選手もお気に入りのライダーファースト・エンジニアード™ Tarmacを兄弟に持つなど、最高のバイクからテクノロジーを取り入れるのは簡単なこと。すべてのAllez Sprintは、ライダーに合わせた剛性を誇るS-Works グレードのフルカーボンフォークを搭載します。これがどのバイクよりも優れたハンドリング性を提供するのは間違いありません。

    Aero Package

    バイク全体のパッケージは重要です。ドロップ・シートステー(Venge ViASなどに採用)、エアロシートチューブ、サイズの異なるヘッドチューブが一つとなり、ライバルブランドの最上級エアロバイクよりも空力性能に優れるバイクを生み出します。