THE ALL-NEW ADV COLLECTION

用途の広いダウン

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用途の広いダウン

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オレゴン州ベンドの早朝は、カレンダー上の数字とは裏腹に、とても冷え込む日があります。サラ・スワローとポンデローサマツの並木道を歩いていると、太陽の光が松葉に当たった瞬間、霜が蒸発して露になるのが見えました。気温が上がっていく中、目的を持って歩き出した彼女。ブルー・マウンテンの中を流れるデシューツ・リバーに沿って、太古に積もった火山灰の土壌には、セイヨウネズ(針葉樹)とヤマヨモギがひっそりと茂っていました。

アドベンチャーサイクリストでありルートメーカーでもある彼女は、ウインタージャケットのフードを半分まで上げ、冷たい風から首元を守りながら、出発地と目的地の間で何を考え、感じながら走っているのかを語ってくれました。
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何を感じながらライドしていますか?

ライド中は、その瞬間を受け入れて集中できる流れを見つけるようにしています。自分自身や自分のニーズと向き合い、それを満たせるよう積極的に行動するんです。路面が荒れ出して走りにくくなったり、気持ちが萎えたりすることもありますよね。そんなときはライドから気持ちが離れつつあるので、呼吸法やペダリング、タイヤが砂利を踏みつける音、あるいは顔に当たる風などに気を向けています。

今この瞬間に存在する。そのシンプルな事実のおかげで、自分がいる場所やグラベルライドというアドベンチャーにありがたみを感じています。自分でこの道を選んだわけですから。感謝の気持ちを持つことで、物事を広い視野で見られるんです。
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ルートメーカーは何をするんですか?

ルートメーカーは、一からルートを設定し、自分で実際に走って確かめます。好きな地域、地形、路面などをルートに盛り込めるんです。しかし、未知のルートは予測不可能なこともあり、それなりのリスクや冒険が伴います。
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世界中で最近公開されているルートは、私が一生をかけても設定できないほどたくさんあります。そして、バイクパッキングをこれから始めるライダーは、すでに誰かが設定したルートを選ぶのが最適です。なぜなら、冬のサイクリングギアの用意など、環境に合わせた準備だけに専念すれば良く、知らない土地でルートを探さなくて済むからです。もちろん、サイクリングツアーに参加するための時間を作ったり、ルートの路面状況や体調に対応したりする必要があるのは言うまでもありません。

あらかじめ設定されたルートに従うことで、より確実かつ安全にライドを楽しめるようになり、これはバイクパッキングやツーリングをこれから始める方におすすめです。ルート設定には準備と計画に時間がかかり、適応力や柔軟性が必要で、どんなことも受け入れなくてはなりません。良いことも悪いことも、確実に思い出に残る冒険になるでしょう。

サラとの別れのとき、森はすっかり目覚め、気温はいつものように上昇していました。ウインタージャケットをきれいに畳んでいたサラに、感謝の気持ちを感じずにいられませんでした。

サラとの別れのとき、森はすっかり目覚め、気温はいつものように上昇していました。ウインタージャケットをきれいに畳んでいたサラに、感謝の気持ちを感じずにいられませんでした。