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    ツール・ド・フランス2025

    もっと楽しむための観戦ガイド

    今年のコースのポイントや、注目すべきスペシャライズドライダーなど、観戦がさらに楽しくなる見どころをギュッと凝縮。 この記事を読めば、きっとツール・ド・フランスをより深く、そして熱くお楽しみいただけること間違いありません。

    ツール・ド・フランス2025コース

    夏の祭典、ツール・ド・フランス。「フランス一周」という名称の通り、フランス各地を巡る21日間のステージレースだ。
    五輪、サッカー・ワールドカップとともに世界三大スポーツイベントの一つに数えられることもある。その歴史、規模、人気、そしてドラマの密度において、まさに自転車レースの最高峰と呼ぶにふさわしい。

    今年のツールを一言で表すなら、「原点回帰」だ。ここ数年論争の的になっていたグラベル(未舗装路)も、春先のクラシックレースのような石畳ステージもない。今年で112回目の開催となる伝統の大会は、奇をてらうよりも、クラシックにしてドラマティックなレースに回帰することを選んだ。
    全21ステージの内訳は、平坦ステージ7、丘陵6、山岳6(うち5つが山頂フィニッシュ)、さらに2回の個人タイムトライアル。そして舞台はすべてフランス国内、つまり「100%フランス産」のツールである。

    もちろん、ハイライトのひとつはあの「シャンゼリゼ」だ。最終日の壮麗な凱旋フィニッシュが2年ぶりに復活する。
    ただし、いつも通りのパレードで終わると思ったら大間違い。
    今年はなんと、ツールのシャンゼリゼ通りフィニッシュ50周年の節目を祝い、「モンマルトルの丘」がシャンゼリゼ周回コースに加えられた。短く、急で、しかも石畳。パリ五輪で名を上げたこの小さな激坂が、最終局面での逆転劇を演出する可能性だってある。

    パリ五輪を大いに盛り上げたモンマルトルの丘がツール最終日に登場する。

    第1週:スプリンターとパンチャーの競演

    今年のツールは、フランスの北の玄関口リールから始まる。初日はスプリンターの競演。2日目から早くも丘陵地帯に突入し、パンチャータイプの選手が輝くステージが続く。沿岸部では横風がレースをかき乱す可能性があり、第3ステージも風との駆け引きが鍵となりそうだ。

    アップダウンをこなしながらノルマンディーに向かう第4ステージを経て、第5ステージでは最初の個人タイムトライアルステージが登場。33kmの平坦コースは、タイムトライアルスペシャリストたちの腕ならぬ脚の見せ所だ。

    第5ステージ紹介-ツール・ド・フランス公式X

    第5ステージの個人タイムトライアルはスペシャリストの出番だ。 ©cyclingimages

    迎える第7ステージのフィニッシュは、ミュール(壁)・ド・ブルターニュ。
    2021年、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が涙の勝利を手にした名舞台が再び登場する。第9ステージのフィニッシュ地、シャトールーはマーク・カヴェンディッシュが3勝を挙げた「聖地」だ。

    2021年にTarmac SL7が勝利したあの「カヴェンディッシュ通り」で、再びスペシャライズドライダーの歓喜が見られるだろうか。

    カヴェンディッシュが3度手を挙げた「聖地」シャトールーが第9ステージのフィニッシュ地。-ツール・ド・フランス公式X

    フランス革命記念日(7月14日)が月曜日のため、今年は変則的に火曜日が休息日となる。
    第1週最終日の第10ステージの舞台は中央山塊。今大会初の山岳ステージで、ついに総合争いの火蓋が切られる。この日までに横風やアクシデントでタイムを落とす選手がいないことを祈ろう。

    第2週:試練の山岳

    2週目は、残り8kmに急坂が潜むスプリンター泣かせのステージで幕を開ける。そして、その先には本格山岳の試練が待ち受ける。
    コース発表の時から囁かれていたように、今年のツールはタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)に対する挑戦である。というのも、現自転車レース界の頂点に君臨し、4度目のツール・ド・フランス制覇を目指す「怪物」ポガチャルを窮地に追い込んだ登りがいくつも組み込まれているからだ。
    第12ステージでは、2022年に彼が苦戦を強いられた超級山岳オタカムが再登場する。

    そして翌日の第13ステージは、1回目の平坦基調とは対照的な山岳タイムトライアル。第14ステージは、合計4つの峠を越えるタフな山岳ステージだ。要塞都市カルカッソンヌへフィニッシュする第15ステージは、風と急な登りが逃げ切りを後押しする可能性が高い。おそらく、勇敢な逃げ屋たちにスポットライトが当たるステージとなるだろう。

    第13ステージは1級山岳ペイラギュードをよじ登る個人タイムトライアル。 -ツール・ド・フランス公式X

    第3週:予測不可能な最終決戦へ

    最終週は150kmの灼熱の平坦路を経て「魔の山」モンヴァントゥーにフィニッシュする第16ステージで幕を上げる。ポガチャルが2021年に遅れを喫したこの山は、再び彼に試練を与えるのだろうか。

    第16ステージに登場するモンヴァントゥーはツールを象徴する山。初登場は1951年。-ツール・ド・フランス公式X

    そして第18ステージ。今大会のクイーン(最難関)ステージと目されるこの日、レースは標高2304mのロズ峠を目指す。
    ツール史上3度しか登場していないこの超級山岳で、かつてポガチャルは失速し、2020年はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に、そして2023年はヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)にタイムを奪われた。東側から登る新ルートでアプローチする今年、この峠で誰が泣き、誰が笑うのか。

    2020年に初めてツールに登場、その恐るべき勾配で鮮烈な印象を刻んだロズ峠。©cyclingimages

    第19ステージはアルプスで過ごす最後の日、そして今大会最後の山岳ステージ。第20ステージは逃げ屋向きのレイアウトだが、総合上位勢のタイム差が僅かであれば、総合争いの火花が散る可能性もある。

    そして運命の最終日、第21ステージ。例年のようなスプリントで終わる保証はどこにもない。今年はモンマルトルの丘がレースに牙をむく。疲れ果てたプロトンがアタックの応酬をコントロールできなければ、最終日に総合首位が入れ替わる可能性すらあるのだ。

    4つの特別賞とジャージ

    4つの特別賞は毎ステージ表彰され、最終日は4つの特別賞を獲得した選手が並んで登壇する。© CAuldPhoto

    4つの特別賞とジャージ

    ツール・ド・フランスに出場する選手たちは、21回のステージ優勝と、4つの特別賞をめぐって争う。それぞれの賞には専用のジャージがあり、ステージ終了時点での首位選手が翌日に着用する。

    ■ マイヨ・ジョーヌ(黄)|個人総合時間賞
    個人総合順位の首位に立つ選手、つまり「その日までのステージを最も速く走った選手」が着用。ツール・ド・フランスを象徴する最も名誉あるジャージであり、最終ステージ終了時にこのジャージを着ている選手が総合優勝者となる。

    ■ マイヨ・ヴェール(緑)|ポイント賞
    ステージ途中やゴールに設定されたスプリントポイントを多く獲得した選手が着用。平坦ステージや中間スプリントでの成績が重視される。

    ■ マイヨ・ア・ポワ・ブラン・ルージュ(白地に赤の水玉)|山岳賞
    コース上の登りに設定された山岳ポイントの合計で首位に立った選手が着用。逃げてポイントを稼ぐ選手が獲得することもあれば、難関山岳で力を見せる総合系の選手が手にする年もある。

    ■ マイヨ・ブラン(白)|新人賞
    25歳以下の若手選手を対象とした個人総合成績のリーダーが着用。昨年はレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がこのジャージを獲得した。

    注目選手とバイク:スペシャライズドが支える挑戦者たち

    エヴェネプールは個人タイムトライアルステージでは世界王者の証である「アルカンシェル(虹色)」のジャージで出走する。© CAuldPhoto

    総合優勝争いを担うスペシャライズドライダーたち

    近年のツール・ド・フランスでは、タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーの2人が総合ワン・ツーを独占してきた。彼らに最も近い位置にいるのが、「ウルフパック(狼の群れ)」の愛称で知られるスーダル・クイックステップに所属する、レムコ・エヴェネプールである。
    昨年ツール初出場で総合3位に入り、パリ五輪では個人タイムトライアルとロードレースの2冠を達成した、類まれな才能と実力を備える選手だ。

    そんなエヴェネプールでも、昨年のツールではポガチャルとは9分18秒差、ヴィンゲゴーとは3分1秒差に終わっており、2人の背中はまだ遠い。今年のツールはエヴェネプールが得意とする個人タイムトライアルが全2ステージ合計44kmとやや短いため、難関山岳でどこまで彼らと渡り合えるかが、勝負の鍵となる。

    今年エヴェネプールの副官を務めるのは、ジュニア時代から彼と親交の深いイラン・ファンウィルデル(ベルギー)だ。
    昨年のツールで活躍したミケル・ランダ(スペイン)とルイス・フェルヴァーケ(ベルギー)が負傷で欠場する分、ファンウィルデルの山岳での働きに期待が集まる。

    もう一人の注目選手は、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのエースであるプリモシュ・ログリッチ。ポガチャル、ヴィンゲゴー、エヴェネプールと並んで現代自転車レース界における四強の一角に数えられる存在だ。
    4人の中では最年長。さらに4人の中で最多となるグランツール通算5勝(ブエルタ・ア・エスパーニャ4回、ジロ・デ・イタリア1回)を誇る実力者である。5月に出場したジロは落車により途中棄権で終わったが、彼がこうした挫折の後に何度も栄光を掴んできた選手であることを忘れてはならない。ツールでの巻き返しに期待したい。

    明るい笑顔の奥に不屈の闘争心を持つログリッチ。© CAuldPhoto

    ログリッチを支える存在として、成長著しいフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)にも注目だ。前哨戦クリテリウム・ドゥ・ドーフィネではポガチャル、ヴィンゲゴーに次ぐ総合3位と大健闘。ちなみにログリッチがスキージャンプからの転向選手なら、リポヴィッツはバイアスロンからの転向選手。スキー板を自転車に乗り換えた2人の走りから目が離せない。

    ドイツ自転車界の希望の星でもあるリポヴィッツ(写真右)。© CAuldPhoto

    ポイント賞を争うスピードマン

    欧州王者メルリールは白地に青いラインと星をあしらったヨーロッパチャンピオンジャージを着用する。©cyclingimages

    今大会では、平坦とされるステージが7つ設定されている。ただし、どのステージにも登りが含まれ、登坂力のないスプリンターの出番はほとんどない。

    スペシャライズドライダーの中で、ポイント賞候補として注目されるのがティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。昨年のジロ・デ・イタリアで区間3勝、今年もすでに10勝を挙げており、シーズンを通じて安定した強さを誇る。登坂力を備え、単騎でも混戦をさばけるため、パンチの効いたレイアウトでは特に強さを発揮する。

    2023年ツールのシャンゼリゼスプリントを制したヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)もポイント賞候補の1人。ツール・ド・スイス区間1勝、コペンハーゲン・スプリント優勝と6月後半にかけて絶好調だ。

    メーウスはスプリントステージでの勝利を狙う。© CAuldPhoto

    メルリールとメーウスのライバルは、昨年のツールでそれぞれ3勝を挙げたヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)とビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)。
    ギルマイは昨年マイヨ・ヴェールを獲得している。また、昨年のジロでメルリールと激しく争ったジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)も強敵だ。

    選手たちの相棒としてツール・ド・フランスを戦うスペシャライズドのバイクとホイール

    エヴェネプールとともに数々の勝利を祝ってきたShiv TT。© CAuldPhoto

    スペシャライズドサポートチームの選手たちは、個人タイムトライアルステージでは Shiv TT、それ以外のステージでは S-Works Tarmac SL8 を使用する。

    Shiv TTは、エヴェネプールが五輪・世界選手権・国内選手権のタイトルをすべてこのバイクで獲得していることからもわかる通り、最速のタイムトライアルバイクである。

    S-Works Tarmac SL8は、空力性能、軽さ、快適性のすべてを備えた、Tarmac史上最速のレースバイクだ。登坂ではその軽さが武器となり、ダウンヒルやテクニカルなコーナーでは安定したハンドリングが安心感をもたらす。そして時速70kmを超えるスプリントでは、優れた空力設計と加速性能が光る。

    そして何より、21日間の長丁場となるグランツールにおいて、バイクの快適性は選手の脚と体力を温存する大きな要素となる。世界のトップライダーたちとともに開発されたこのマシンは、まさにレースの中でその真価を発揮する。
    「すべてを征す一台」。S-Works Tarmac SL8は、その言葉の意味をツール・ド・フランスという舞台で証明するだろう。

    今年のジロではS-Works Tarmac SL8がレッドブルF1マシンとともにローマを疾走。 © CAuldPhoto

    S-Works Tarmac SL8とともに選手たちを支えるのが2つの新型ホイール、Roval Rapide CLX IIIとRoval Rapide Sprint CLXだ。
    空力性能を左右するフロントホイールのハイトをリアよりも高くする新たなアプローチと、オリジナルカーボンスポークの組み合わせによって、空力性能と軽さを高次元で両立したホイールに進化した。さらに独自のFlatStopビードフックにより、耐パンク性能も向上。勝利へと最速で駆ける選手の足元を、2つのホイールが確実に支えてくれるだろう。

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