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2025年8月6日

by Specialized

夏だからこそ楽しい サイクリング体験を

夏のサイクリングは“耐える”もの。そんな風に思っていませんか?

じつは、ちょっとした工夫さえあれば、真夏でも前向きに楽しめるアクティビティに変わるのです。そこで今回は、スペシャライズド契約ライダー、悦代さんに、夏でも快適に走れるサイクリングルートをご提案いただきました。


神奈川県・愛川町を拠点に活動する悦代さんは、Instagramなどで四季折々のライドの魅力を発信しており、もちろん夏の楽しみ方にも精通しています。今回は、そんな悦代さんが“ルートディレクター”となり、とっておきのコースを案内してくれました。

悦代さん Instagram @picnic_cycle

7月末のある日、朝7時に悦代さんとスペシャライズド社員(マーケティング部)は、厚木市にあるスペシャライズド・ジャパン本社を出発。相模川沿いを北上して愛川町を目指します。

「真夏に気持ちよく走るには、早朝の出発がマストです」と悦代さん。
この日は予想最高気温35℃の猛暑日でしたが、出発時の気温は26〜27℃とまだ涼しく、爽やかな空気のなかを走ることで、ほとんど汗をかくことなく快適に移動できました。

最初に立ち寄ったのは、愛川町の「水道坂」と呼ばれる高台から田園地帯へと下る道。
この時期の田んぼは青々とした稲が海のように広がっており、その合間を走る体験は、まさに夏のサイクリングの醍醐味。思わず笑顔になります。

ほどよく体が温まってきたところで、続いて向かったのは中津川・八菅橋の近くにある八菅神社。
ここから鳶尾山を抜けて国道412号へとつながるヒルクライムルートは林道となっており、木陰が多く真夏でも比較的涼しく走れるのが特徴です。

「まだ序盤なので、インナーギアを活用して無理せず登りましょう」と悦代さん。なるべく体温が上がらないよう、省エネ走行を心がけます。

ヒルクライムパートを終えたら、次は“ご褒美”タイム。目指すのは「塩川滝」。

ここは幅4メートル、落差約15メートルの見事な滝で、かつて修験者の修行の場だったというだけあって、うっそうとした森の頭上から光が降り注ぐ神秘的なロケーション。
あたりの空気もすぐに体感できるほどひんやりしています。ここは滝壺にも入ることができるので、悦代さんとスペシャライズド社員はサイクルウェアのままザブン。

通気性の高いウェアだからこそできる“クールダウン”。頭から滝水を浴びれば、一気に体温が下がります。この日は水量も多く、「寒い!」と声が漏れるほどの冷たさでした。

すっかりリフレッシュした一行が次に向かったのは、愛川町の観光スポット「服部牧場」。
牛や馬、ヤギなどがのびのびと過ごす広大な敷地に癒されつつ、目当てはやっぱり売店で販売されているジェラート。
悦代さんも「暑い日にぴったり」と太鼓判を押す味で、特にミルクや地元産フルーツを使った季節限定フレーバーがおすすめです。

ちなみに、塩川滝から牧場までは20分ほどのライドでしたが、夏の日差しと走行風で濡れたウェアはすっかり乾き、「もう一度水に入りたい」という声もあがっていました。

日も高くなってきたところで、ラストのスポット「半原越(はんばらごえ)」へ。
愛川町と清川村をつなぐ林道で、地元サイクリストには知られたヒルクライムスポットです。木陰が多く風通しも良いため、夏でも走りやすいルート。ただし、服部牧場側からは林道にアプローチする一般道から急坂が続きます。

「序盤は自分のペースを守って無理せず登ることが大事です」と悦代さんのアドバイス。
林道に入ってからも傾斜のある道が続きますが、自然豊かなワインディングロードを仲間とワイワイ登れば、いつの間にか頂上が見えてくるはずです。

頂上近くには「ズザ沢湧水」という水場があり、飲用こそ推奨されていないものの、ボトルに汲んで頭から浴びれば火照った体もたちまちクールダウン。
真夏じゃないと冷たすぎて浴びられないほどの水温で、まさに夏のライドのご褒美といえるひとときでした。

頂上を越えれば、あとは基本的に下り基調の帰路。ぐるりと一周して約63㎞のサイクリング。
最も気温が高くなる午後2時までに帰宅することも、真夏の快適サイクリングの鉄則なのだとか。

今回巡った愛川町周辺は、川や水辺が多く、暑さを和らげるポイントに事欠きません。
中津川沿いには足を冷やしたり水遊びできる場所も点在し、オーバーヒートしそうになったら一休みするのも自由自在(スペシャライズド社員は遊泳もしました)。暑さが厳しいからこそ、水辺を味方につけるサイクリングの魅力がより際立つエリアです。

「“夏でも走れる”じゃなく、“夏だから走りたい”と思えるルートを意識しました」と悦代さん。

その言葉の通り、アスファルトの照り返しと、自動車の暑苦しい排気ガスが吹き付ける幹線道路を避け、河川や田んぼ、用水路など、なるべく水の近くを走るようにするだけで格別の涼しさ。
今回のサイクリングでは、ちょっとしたコースの工夫で夏のサイクリングの様相は大きく変わることを教えてくれました。

風を受け、水に触れ、自然の中を駆け抜ける爽快感は、真夏のサイクリングならではの贅沢。少しの工夫と“涼”を取り入れたルート設計で、夏のライドが「耐えるもの」から「楽しむもの」へ変わります。

さあ、皆さんも“夏を追い越す”ライドへ出かけましょう。