(TK):「まずは「エアロ」ですね。フィジカルパワーに対してのスピード、ひいてはバイクのフィニッシュタイムを短くした上で、ランの含めたトータルフィニッシュタイムの短縮をどう実現できるかが大事になって来ます。」
「次に「快適性」というワードですが、その定義は、もちろん、乗っていて気持ちが良いということではなく、兎にも角にも「エアロフォームの持続性」になります。例えば衝撃が強くてエアロフォームが取りづらいと良くありませんね。
また、快適性を語る上で、重要なワードとなるのが「衝撃性」で、タイヤやホイールシステムが関係して来ます。特に、今はタイヤのアップデートが凄いですよね。28mmとか30mmなどがスタンダードになっています。また、耐パンク性の高いチューブレスへの移行も進んでいると思います。旧態の20mmや23mmの時代に比べればタイヤが太くなることの恩恵とそれに対するトータルのリバランスが取れます。つまり、タイヤやホイールシステムが受ける仕事があるので、フレームの受ける部分を補ってくれているわけです。衝撃吸収性や直進安定性というのは「足元」が決めてくれているなと強く感じています。」
「次に「軽量性」ですが、エアロであればより軽い方が良いということになり、より軽量性を重視しています。軽さはパワーウェイトレシオに代表される軽さと同時に加速時の軽さが役に立っています。巡航している時の軽さは、平坦においてあまり意味はありませんが、車体が軽くてレスポンスが良いと、加速時、例えば40kmに上げるのに楽で時間的に速いです。結果的にコーナーリングの再加速の時間が短いということは、またエアロで乗ることができ、その時間を最大化させることができるという貢献度は高いですね。」
「次に「フューエル」ですが、Shiv TTは物理的にボトルケージが一個しか付かないことが課題でしたが、アイアンマンの最新スタンダードとしてボトルの配置の仕方がハンドル周りやサドル後ろなど、上部への積載となり、フレームではなくなったので全く問題ではなくなりました。また、これは単にフューエル&ストレージのためだけではなく、「エアロの最大公式」であり、そうすることを強く推奨しています。」
「また、単なるエアロ効果ではなく、フューエルを実際に給水として使用した場合、上部が重量増になることのリスクはないわけではありません。考えられることは、下りのコーナーリングでスキルレベルによりますが影響を受ける可能性があります。ただ、下りのコーナーが問題となる時間がトライアスロン全行程の中でどの程度あるか、ということになり、多くの方は問題ないでしょう。
それ以外だと、その人自身のブレーキングやコーナーリングのスキルのキャパシティの方が問題になるかと思います。平坦でもコーナーリングの多いテクニカルなショートなどは懸念されますが、ロング仕様とは異なり、概ねボトルは1本で足りると考えれば、これも問題ないと思います。」