2020 S-Works Tarmac Disc Frameset

新型Tarmac Discの開発にあたって、速いバイクを作るというのはゴールではありませんでした。長いヒルクライム、風の強い平坦、グランツールなど、どんなコースでも速いバイクを作ることがゴールでした。そこで、500ピースものカーボン素材を用いて全フレームサイズ共通の優れた走りを実現するライダーファースト・エンジニア―ド™に、距離40kmをTarmac SL5より45秒速く走れるよう改良したエアロ性能を組み合わせ、さらに20%軽量化させました。こうして、軽さ、速さ、ハンドリング性でどのバイクにも劣ることのないTarmacが誕生しました。

• 最先端の航空宇宙用複合素材最適化ソフトウェアを使って、新しいFACT 12r のカーボンレイアップを大幅に進化させました。これは、スペシャライズド史上最先端の素材と最高のレイアップ方法であり、フレーム重量を20%削減し、200グラムの軽量化を達成しました。

• 500ピースのカーボン素材を用いてすべてのフレームサイズで変わらない走り心地を実現したのがライダーファースト・エンジニアード™です。すべてのサイズでカーボンの各層を精密に検査し、あらゆる性能目標を確実に達成。最高の走りを体験できるよう、積層の配置、方向、特定部位に使われる素材量、さらにはカーボン素材の厚みをサイズごとに合わせた、独自のレイアップスケジュールを用いています。

• コンプライアンスをさらに高めるべく、シートクランプで固定しないシートポストの上側120mmにしなりを持たせました。また、シートステーの接続位置を下げ、シートチューブの形状を改良し、最大で幅30mmのタイヤを履けるクリアランスも確保しました。

• Retülの膨大な数のデータとプロライダーのフィードバックに基づいて、ジオメトリーを見直しました。新しいパフォーマンスロードジオメトリーは、反応性に優れたフロントエンドと短いホイールベースを完璧な組み合わせで実現し、すばやい反応性や最高のパワー伝達を発揮します。

• エアロダイナミクスの改善も、より速く走るためには決して見過ごせません。そこでTarmacでは、重量やその性能に一切の犠牲を与えることなくエアロ性能を高められる、新しいフォーク形状、エアロチューブを使ったドロップドシートステー、D型のシートポストとシートチューブの３つの特徴を採用しました。その結果、距離40km走行時に約45秒の短縮を達成しました。