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    Roval Control 29 148

    軽量XCホイールと言われてアルミを思い浮かべる人はたぶんいないでしょう。ところが実は、高品質アルミ合金ホイールは軽量性、耐久性、衝撃レジリエンスなど、カーボンホイールが持つ素晴らしい性能のすべてを備えています。適切な作り方をすれば、アルミ合金はコンペティティブレーサーにも日常的にトレイルを走るライダーにもぴったりなホイールになります。問題は、カーボンホイールの多くはそうしたチェック項目を簡単にクリアするのに、大部分のアルミ合金ホイールはそうではないことです。しかしついに、真にレースで使えるアルミのホイールセットが登場しました。それがControl 29です。

    Control 29が他と違うのは、カーボン製のControl SLと共通の先進的技術がふんだんに使われている点です。どちらも25㎜の内幅を持つ同じリム形状を採用し、スペシャライズド独自のZero Bead Hookテクノロジーを使い、広範なトレイル実走テストを経て作られています。

    Zero Bead Hookリムは、ビードフックという時代遅れのマウンテンホイール設計を捨て去りました。ビードフックは、リムの上端のサイドウォールから数ミリ内側に出っ張った部分で、ここにタイヤビードを引っ掛けます。この仕組み自体は悪くありませんが、フック部分はリムの弱点で、壊れたり曲がったりしやすいのです。フックがなければトレランスをよりタイトにしてリムを製造できるうえ、フックを補強する必要がないぶん軽量化できます。この設計により、Control 29はカーボンに極めて近い強度を持ち、多くのカーボンホイールより軽量です。それ以上に重要なのは、Zero Bead Hookは上述の“リムの弱点”がなく、長年ライダーを悩ませてきたフラットスポットやデント(へこみ)と無縁だという点です。4インチトラベルのXCバイクで、まるで6インチのトレイルバイクのようなライドを楽しんでいるライダーがいたら、それはとても運がいい人です。

    Control 29は軽量性、信頼性、手の届く価格という目標も達成しています。リムとアルミ合金製ハブは完璧な張力のDTスイス・レボリューション・Jベンドスポークとプロ ロック・ニップルで手組みされています。リアハブはDTスイスのインターナルを装備し、フロントもリアも同じ長さのスポークを使う設計です。スペシャライズドは、人間には機械が捉えられないことを感じ取る力があると知っています。ですから手組みの技術を尊重し、ホイール作りに採用しています。

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