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Silence-Lotto | 2009年9月27日

スイスのメンドリシオで開催された2009年ロード世界選手権において、カデル・エヴァンスが最終の登りで決定的なアタックを決め優勝、アルカンシエルを獲得しました。

エヴァンスは元マウンテンバイク選手で、世界選手権で7つの銀メダルを獲得した実力者ですが、金メダルは1つも手にしたことがありませんでした。そのエヴァンスが残り約7 km地点で飛び出し、オーストラリア人初となる世界選手権エリート男子のタイトルに輝いたのです。

「このレースのことは2年間ずっと思い描いてきました。今はこのコースのそばに住んでいて、ここは私にとって第2の故郷です。ですから、家族や友人の見ている前での地元での優勝は私にとって大きな意味があります」と感激に浸りながらエヴァンスは話しています。「家には世界選手権のメダルがたくさんありますが、金メダルは1つもありませんでした。このメダルは金です。エヴァンスは優勝できない、と周囲から酷評されたこともありましたが、今日は非常に価値のある金メダルを獲ることができ嬉しく思っています」。

銀メダルに輝いたのはSPECIALIZEDに乗るロシア人のアレクサンドル・コロブネフ、銅メダルはホアキン・ロドリゲスが獲得し、スペインの誇りを守りました。

コロブネフの銀は2007年のシュトゥットガルトの世界選手権に続き2つ目の銀メダルで、去年の北京オリンピックでの4位でメダルを逃した苦い経験を埋め合わせるものとなりました。

「去年の夏のオリンピックでは勝ちに行くつもりでレースに出場しましたが、気負いすぎたせいかメダルを逃しました。そのとき、世界レベルのレースでのメダル獲得の大切さに気付かされました」とコロブネフは話しています。「今日は優勝を狙えるコンディションでした。脚力も十分あったのでカデルを捉えようとしましたが、登りでは彼の方がわずかに勝っていました。フィニッシュ直前まで待ってグループスプリントに持ち込むより、すべてを失う覚悟で登りでアタックを仕掛けたのは良い作戦でした。結果には非常に満足しています」。


SPECIALIZEDに乗るファビアン・カンチェッラーラは、勝負を左右する最後の2周を支配し、何度も激しいアタックを仕掛けて選手をふるいにかけ、メダル候補を9人のグループに絞りました。

スペイン勢が執拗にカンチェッラーラをマークしていたため、マークが甘くなったエヴァンスに仕掛けるチャンスが生まれたのです。

「後悔はしていません。レースはギャンブルのようなものですから。私は手持ちの札を切っただけです」とカンチェッラーラはコメントしています。「アタックしてスペイン勢の出方を探りました。9人の集団に3人もいて私は完全にマークされていました。そんな中でエヴァンスだけがアタックを仕掛ける勇気があったのですから、彼が勝ったのは当然の結果だったと思います。自分もスパートしましたが少し遅すぎました。今回はメダルを逃しましたが、重要なのは私自身がいつかロードの世界チャンピオンになると信じていることです。私にはこれからも挑戦できるチャンスがあります」。

スイスの風光明媚なティチーノ州で行われた19周のレースでは、SPECIALIZEDに乗るその他の選手も活躍しています。トップ20にはSPECIALIZEDに乗る6名の選手が入賞しています(コロブネフ2位、カンチェッラーラ5位、ブレシェル7位、アーヴェセン12位、セレンセン13位、クローン20位)。

メンドリシオには推定約12万人のファンが応援に駆けつけ、44ヶ国から202名の選手が参戦、選手もファンもすばらしい天候に恵まれたレースを堪能しました。

レース前半で形成された10人の逃げ集団は、12周目に元世界チャンピオンのSPECIALIZEDに乗るトム・ボーネンなどの多くの有力選手を含む集団の激しいカウンターアタックを受けます。

残り2周になる頃には集団はまとまり、優勝候補の選手がフロントに集まります。 優勝候補に挙げられていたイタリアチームはイヴァン・バッソとフィリッポ・ポッツァートを前線に送りダミアーノ・クネゴ(SPECIALIZEDのヘルメットおよびオプティックスを使用)の援護に回します。

しかしエヴァンスのアタックにクネゴはついていけず、結局51秒遅れの8位に留まり、世界選手権で3連勝中だったイタリアチームにとっては残念な結果となりました。

「チームはできることは全てやりました。スペインチームの方が人数は多かったのに、あまり仕事をしていませんでした。結果的に彼等は何も手にすることができませんでした」とクネゴは話しています。「非難するわけではありませんが、彼等がもう少しきっちりと仕事をして、色々な動きを封じていたら、結果は違っていたと思います。まあ、誰もが自分の思い通りに走ればいいことですが。このレースは難しいレースでしたが、私個人にとってもイタリアチームにとっても、難しすぎるレースではなかっただけに残念です」。