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シュラドミング(オーストリア):Monster Energy/Specializedは今週末に行われたワールドカップ最終戦に参戦、2009年マウンテンバイクシーズンをトップの成績で終えました。サム・ヒルは今回の優勝によりUCIワールドカップダウンヒルの総合優勝を獲得、またサムのチームメイトであるブレンダン・フェアクロウも5位に入賞し、シリーズ総合8位に入っています。
シュラドミングは高低差601mを駆け下りる全長2.2kmの伝説のコースです。最初から最後まで信じられないほど荒れたコースで、いたるところに大きなブレーキバンプができており、延々と続く森の区間じゅう、滑りやすい木の根が無数に張り出しています。このコースではライダーは極限の走りを強いられ、自分の限界まで挑戦することを余儀なくされます。熾烈を極めるポイント争いを締めくくり、チャンピオンを決するのには絶好の場所です。サム・ヒルは予選で得た3秒という大きなアドバンテージを追い風にこの最終戦に臨み、果敢に攻めて2位に2秒33の差をつけて優勝しました。レース前、普段は物静かで冷静なオーストラリア人のサム・ヒルも、好調だったシーズンを有終の美で飾りたい、というプレッシャーから神経質になっていました。
「トップだった私はとても神経質になっていました。ジェイシーがトップに踊り出たことがわかり、ミナーのタイムも知ることができました。ジェイシーが電話で各ライダーの走りをチェックしていましたが、何も言わなかったので、まだ彼が首位に立っていることがわかりました。私は考えれば考えるほど神経質になっていき、レース前半では、これからターンに差しかかること、そしてターンしなければならない、ということだけを考えていました。そして総合優勝のことも意識し始めていました。しかし半分ぐらい下ったところでファンの声援が聞こえ、現実に呼び戻されました。ふもとの開けた草地の区間に出ると歓声が大きくなったので、私はいい走りができていることがわかりました。ふもとの草地のターンは、何となくウイニングランのように感じられました。優勝する、そして総合優勝を飾るというのは、本当に凄いことなのです」。
ゴールドジャケットを羽織ったサム。「パーマーは私の憧れの人であり、親友でもあります。実はモンサンタンのワールドカップのとき、パーマーは私が総合優勝にあと一歩のところまできたら、彼がスペシャライズドを駆って表彰台に上がったときに着ていた、彼の母親が作ってくれた昔のゴールドジャケットを私に貸そうと言ってくれました。このジャケットは立派なもので、私が今、こうして着れることは、彼のためにも本当に誇らしいことだと思っています」。
フェアクロウについては、ここ1週間、ヒルよりも速いのでは、といった予想を多くのメディアがするなど、皆の注目を浴びていました。しかしレース当日の朝の練習で、不幸にもグリップを失い、コースの最初の連続コーナーに激しく突っ込んでしまい、すべてが狂ってしまいました。わき腹を痛め、肩を負傷したため、バイクに乗るのもほとんど不可能な状態となってしまい、レースでも十分に力を発揮することができませんでした。
「今日は入賞できただけでも良しとすべきです。スタート直後に最初のバンプにぶつかり、悪いスタートとなってしまいました。でも仕方ありません。今朝、運悪くクラッシュして、肩とわき腹を怪我してしまいました。ここ1週間は、本当によい走りができていたし、バイクの調子も素晴らしく、気合いも乗って気分も最高だったのですが、このクラッシュで本当にがっくりときて落ち込んでしまいました。サムと一緒に表彰台に立てたかもしれない、そして接戦を演じられたかもしれないと思うと非常に残念です」。
チーム監督のショーン・ヘイムダルは次のように述べています。「私はサムが総合優勝を飾ることができ、うれしく思っています。サムは今シーズン、かつてないほどハードなトレーニングを積み、最後にその努力が報われました。私達は皆、彼の実力は知っていますが、アンドラでの不運のあとで総合優勝を手にするというのは、真のチャンピオンとしての彼の強さを物語っています。ブレンダンについては今シーズン好不調の波が激しかったですが、3度表彰台に立てことは彼にとっても励みになっていると思います。来シーズンはブレンダンとサムがワンツーフィニッシュを達成してくれることを楽しみにしています。
今回のレースで、Monster Energy/Specializedチームにとってのシーズンは終了します。サム、ジェイシー、ショーンはインターバイクのためラスベガスに向かい、ブレンダンは数日間のビデオ撮影のためバンクーバーに向かいます。これで各人にとっての公式な活動は終了となります。
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